2011年は、未曾有の自然災害に苛まれた一年となりました。
あらためまして、被災されました方々へ心からお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興が実現されますことを、社員一同、心よりお祈りいたします。
さて、2012年は日本を取り巻く経済環境におきましては、ユーロ(一部放漫財政国家)の債権問題、中国の輸出不振、新興国減衰、米国経済低迷、タイ洪水の影響、歴史的円高、株安、日本の産業空洞化など好材料が見当たらず、世界経済全体にいたりましてはいよいよ混沌を深めようとしているところであり、先の見えない状況であります。
わが化学産業がこれらの影響を受けない訳はなく、厳しい一年になることが予想されます。
ただ、いわゆる震災からの復興需要やタイ洪水からの復旧が始まり、日本経済回復の兆しもわずかながら見えているところであります。
もちろん、一定期間が経過すればこれらの一時的需要は静まってゆくものと思われ、再び経済は混迷に陥ることも考えられます。
しかし、過去幾多の危機に際したとき、日本企業は持てる英知を結集し、その能力を最大限に発揮し、乗り越え存続してきました。これこそモノづくり大国日本企業の強みであると考えております。
わがいわき市復興に向けましても、今年一年、これ以降も、社員一同精一杯の努力をして参ります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。